ついつい食べ過ぎて胃もたれ。 食べ過ぎ・消化不良の対処法とは
22.01.2024 | コラム
今年のお正月はどのように過ごされましたか?日本に一時帰国された方も、フィリピンでお過ごしになった方も、楽しい年末年始を過ごせましたか。
クリスマスからお正月の時期は特に家にいる時間が長くなったり、忘年会・新年会が続いたりして、食べ過ぎ・飲み過ぎてしまいがちですよね。
今回は食べ過ぎや消化不良が引き起こす主な症状について、原因や対処法をお伝えいたします。
食べすぎて胃もたれ。体の中では何が起きている?
この時期はおいしい食べ物を目の前にして飲みすぎ・食べ過ぎ、なんてこともよくある話ですね。暴飲暴食の後に待っているのは、胃のもたれ、嘔吐や下痢といったつらい症状ばかり。
このような食べ過ぎによる腹部の症状は、腸の動きが活発化することや冷たいものなどの取りすぎで胃腸の消化機能が弱まっていることが原因で起きる現象です。
具体な症状としては、下痢や嘔吐が大半を占めます。加えて、胃痛や胸焼けを感じることもあります。
胃もたれや消化不良の対処法
対処法は、何よりも胃腸を休めることです。休めるというのは胃腸を活動させない事を意味します。
症状にもよりますが、半日から一日は食事を控えるのがよいでしょう。しかし、下痢や嘔吐がひどい時には脱水症状になりやすいので、胃腸を休めるといっても、適時水分は補給してください。
白湯やカフェインを含まない麦茶や番茶、スポーツドリンクなどを常温で補給してください。少量ずつこまめに摂取することがポイントです。
症状が落ち着いてからは、少しずつ食事をとっていきましょう。胃腸に負担の少ないおかゆやうどん、野菜スープ、白身魚や豆腐など、消化の良い食べ物から始めましょう。
コーヒーや緑茶などカフェインを含むもの、辛い物や味の濃いもの、油物などは胃腸粘膜を刺激し症状を悪化させるので避けたほうがいいでしょう。
良く噛んで食べることで満腹中枢を刺激し、食べ過ぎないよう注意するのも良い方法です。
胃もたれや消化不良を予防するには
どうしても食べ過ぎてしまう状況の時には、消化酵素剤が入った胃腸薬を内服するのが良いでしょう。消化酵素剤とは、でんぷんを分解する「タカヂアスターゼ」や「ビオヂアスターゼ」、脂肪を分解する「リパーゼ(Lipase)」などの消化酵素が配合されたもので、消化を促進する効果があります。
ただ、食後すぐに飲まないと十分な効果を期待できないので、服用する際は注意が必要です。
もし心当たりのある食事や会食、飲み会の後の胃もたれがなかなか治らない場合や、食事や飲酒に関係なく慢性的な胃痛・吐き気・下痢・胃の不快感がある場合は、別の原因が潜んでいるかもしれません。
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参照
Ⅲ 胃腸に作用する薬|厚生労働省:
https://www.mhlw.go.jp/bunya/iyakuhin/ippanyou/pdf/shikene.pdf