心当たりありますか?糖尿病の自覚症状
27.11.2023 | コラム
前回は、なかなか自覚症状が現れない病気の一つとして糖尿病についてご紹介しました。
糖尿病の怖いところは、自覚症状がなく気づくのが遅れること。健康診断で指摘されて初めて発覚した、というケースも多々あります。
しかし、実際は痛みも体の不調もないもののほんの少しだけ症状が出ていて、当の本人には気付けないことが多い、という事例がかなり多いようです。
そこで今回は、糖尿病の種類とその発病に気づくための小さなサインについて解説していきたいと思います。
糖尿病の種類
糖尿病にはいくつかのタイプがあります。一般的に生活習慣病として取り上げられている糖尿病は、2型糖尿病のことを指しています。
2型糖尿病とは、遺伝的な要因に加え、運動不足や不健康な食事などの日常生活の不摂生などで発症する糖尿病です。日本人の糖尿病患者さんの95%は2型糖尿病を患っていると言われています。
そのほかの種類としては、インスリンの分泌低下によって発症する1型糖尿病や、特定の疾患や要因によって発症する糖尿病、または妊娠糖尿病などが挙げられます。
糖尿病の初期症状
ここからは2型糖尿病の初期症状を中心に解説します。初期症状としては、以下のようなものがあると言われています。
- のどが渇く
- 口が渇く
- 汗をかきやすい
- 飲み物が異常にほしくなる
- 飲み物をたくさん飲むようになるため、トイレに行く回数が増える
- 疲れやすくだるい感じがする
- めまいや立ちくらみがする
- 足がつりやすくなる
- 便秘
- 体重が急に増えた。または、体重が急に減った。
個人差があるため、複数の自覚症状が出る場合もありますし、このうちの一つしか出ない場合もあります。
症状が出るのは高血糖の状態が続くためですので、初期症状とはいえ、こうした自覚症状が出ている時点で病気はある程度の段階まで進行していると言えます。
そして、さらに慢性の糖尿病が進行とすると、合併症による新たな別の症状が、まるで待っていたかと言わんばかりに重篤な状態になって現れてしまいます。
どのような疾患も同様ですが、早期発見、早期治療が病状悪化を防ぐカギです。
健康診断で、糖尿病予備軍と指摘された方は、数年以内に高い確率で糖尿病を発症しやすくなります。
油断せず、専門機関でのアドバイスを受けることをお勧めします。
ひばりクリニック マニラ院では、糖尿病の診療・治療が可能です。
気になる方はお気軽にLINEからお問い合わせください。
そして次回の糖尿病シリーズ第3弾では、糖尿病が引き起こす合併症と糖尿病予防のための生活習慣の見直し方について、より詳しく解説します。
*第3弾は準備中です。更新をお楽しみに!
参照
糖尿病とは|国立国際医療研究センター 糖尿病情報センター
https://dmic.ncgm.go.jp/general/about-dm/010/010/01.html