医療コラム

発熱について①

05.05.2026

Child sleeping while a caregiver checks their temperature with a digital thermometer.

お子さんの体調不良で、親御さんが最も心配される症状の一つが『発熱』です。お子さんが発熱した際にやはり不安だと思います。そこで今回から数回にわたり、医療機関への受診の目安を把握し、行うべきホームケアの一つの情報としてお子さんの症状としてもっともありふれた発熱を取り上げたいと思います。

発熱はお子さんの受診理由としても一番多いです。ある推定では小児科医の診る子どもの症状の30%は発熱だという報告もあります。ただ、発熱は珍しくない症状ではありますが、意外に誤解されている点も少なくありません。

まず、「熱がある」というのはいったい何度以上を指すのでしょうか。日本の基準では、「発熱とは体温が37.5度以上、高熱とは体温が38.0度以上」と定義されています。ある調査で約600組の親御さんを対象に「お子さんが何度以上の時に受診を考えますか?」と聞いたところ、最も多かったのは38度以上と答えた方で27%、38.5度以上と39度以上がそれぞれ21%でした。37.5度以上と答えた方は3%でした。この集計から38度がひとつの受診の目安になっているようです。

ちなみに人間の体温は夕方になると高くなり、午前中低い傾向があります。その為、前日発熱がある場合には、朝、熱が低いからといって保育園などに登園させると、結局、午後から再び発熱する恐れがありますので注意が必要です。
では次回は発熱時の対応についてお話していきましょう。


著者紹介

島田栄治医師/Dr. Eiji Shimada

島田栄治医師/Dr. Eiji Shimada

Oriental Wellcare Group Founder

放射線科専門医。独立系として国内最大規模の遠隔読影サービス会社を経営し、日本全国250以上の病院から月間1万件を超える読影を受注。また、日本における在宅医療のパイオニアとして、国内最大級の在宅医療特化型医療法人を設立・運営した経歴を持つ。

2014年11月に Oriental Wellcare Group を創業。現在はフィリピン、マレーシア、アメリカの3ヶ国で医療機関を幅広く展開。フィリピンをはじめ、海外で暮らす日本人が安心して高度な医療を受けられる環境づくりに尽力している。