ニュース・イベント

ホーム » コラム » インフルエンザワクチンについて

 

インフルエンザワクチンについて

23.10.2023 | コラム

フィリピンでは雨季に、日本では冬場に特に感染者が増えるインフルエンザ。これからのクリスマスやお正月シーズンは日本へのご帰国を予定されている方も多く、インフルエンザの予防接種をご検討されている方もいらっしゃると思います。

当院へのワクチンに関するお問い合わせの中でも、予防接種をすると体にどんな影響があるのか、予防効果はどのくらい続くのか、といったご質問をいただくことがあります。

今回はそんなインフルエンザワクチンの仕組みや種類、効果についてご説明します。

インフルエンザワクチンの仕組み

人の体は一度感染するとその菌に対して「抗体」が出来ます。この「抗体」が菌の感染から体を守ってくれます。この仕組みを利用したのがワクチンです。

あらかじめ病原性を失わせたウイルスを作り、それを体の中に入れることで抗体を意図的に体内で作り、インフルエンザの発病や重症化を抑える効果があります。

インフルエンザワクチンの元になるウイルスをウイルス株といい、毎年WHO(世界保健機構)が国内外のインフルエンザ状況を調査したうえで推奨されるウイルス株を報告します。それに基づいて各国でワクチンが作られているので、海外で接種したワクチンでも日本で流行すると予測されるインフルエンザにも対応しているのです。

インフルエンザワクチンの種類

インフルエンザワクチンには3価と4価という種類があります。この違いは含まれるウイルス株数の違いです。インフルエンザにはA型とB型があり、それぞれでさらに細かい種類があります。

数年前まで主流でした3価にはA2種とB1種の3種類のワクチン株が含まれていました。現在はA2種とB2種が含まれたため4価に変更となり、これまでに比べカバー範囲が広くなったといえます。ひばりクリニック マニラ院でも、インフルエンザ4価のワクチンを使用しています。

毎年流行すると予想されるウイルスの種類に基づいてワクチンが作られますので、年1回の定期接種がおすすめです。

インフルエンザワクチン 効果の持続期間

ワクチンは接種してから2週間から4週間で期待される予防効果が出ます。またその予防効果はおよそ5ヶ月ほど持続すると言われています。

万が一接種したウイルス株と違うタイプのインフルエンザが流行し感染したとしても、すでにワクチンを接種していると症状を軽く抑えることも期待できます。

気になる方はまずは医療機関にご相談されてみてはいかがでしょうか。

ひばりクリニックでもインフルエンザワクチンの接種が可能です。気になることがありましたらお気軽にLINEでお問い合わせくださいませ。

参照

令和5年度 今シーズンのインフルエンザ総合対策について|厚生労働省
https://www.mhlw.go.jp/stf/index2023.html

令和5年度インフルエンザQ&A|厚生労働省
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/kenkou/kekkaku-kansenshou/infulenza/QA2023.html