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痛くない、辛くない、症状がない?こわーい糖尿病

14.11.2023 | コラム

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耐えられないほどの頭痛や腹痛、発熱といった症状がある場合、常備薬を服用したり、クリニックや病院に行こうと思う方が大半かと思います。医師の診察を受け、処方された薬を内服すれば症状が軽快・改善するものがほとんどですよね。

痛い思いや辛い思いをして初めて病気に気づくことが多いでしょう。

しかし、なかには何らかの自覚症状がでたときには、すでに病気が進行しているような病気があります。その代表的なものが「糖尿病」です。

今回は、そんな糖尿病が起こる仕組みや体への影響についてお話しします。

 

糖尿病とは?

糖尿病」になると、血液中の糖分が高い状態が慢性的に続きます。これは、インスリンというホルモンがうまく作用しなくなることによる病気です。

私たちが摂取する殆どの食物は、体内でグルコースや糖分として変換され、エネルギーとして使われます。

すい臓から分泌されるインスリンというホルモンは、血液中のエネルギー源である血糖を、体内の組織へうまく取り込むのを助けます。
ちなみに、この血液中の糖分の濃度のことを血糖値といいます。)

しかし、インスリンの分泌量が少なかったり効き目が悪かったりすると、血液中の血糖を体内にうまく取り込めない状態になり、大事なエネルギーが体外へ“尿”として排出されてしまうのです。

血液中に蓄積した糖が尿として排出される状態が起こるので、「糖尿病」と呼ばれているわけです。
こうなると、血液中には大量の血糖が流れている状態(
高血糖状態)になるので、血糖値の測定をしてみると高い数値を示すことになります。

 

糖尿病になると、何が起きる?

血糖値が高い状態が続くと、血管にとって悪影響があります。結果として、腎臓病失明、動脈硬化の進行による心臓疾患脳卒中など、重大な合併症を引き起こすことになります。

血糖値が高くてもその症状は気づきにくいものが多く、自覚することが出来ない場合が多々あります。合併症を引き起こして初めて糖尿病に気づく、という方も多いのが現状です。

誰しもがなりえる身近な病気ですが、進行すると非常に深刻な糖尿病。

次回は糖尿病の種類や初期症状、自覚症状についてより詳しくお話していきましょう。

 >> 糖尿病ブログ第2弾はこちら! <<

 

参照

糖尿病(とうにょうびょう)|e-ヘルスネット 厚生労働省

https://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/information/dictionary/metabolic/ym-048.html