医療コラム

これは現代病!?手根管症候群

27.09.2026

スマホやパソコンが手放せない現代、気付けば手首が痛む・・・そんな経験はありませんか?もしかすると現代病の一つ、手根管症候群の兆候かもしれません。長時間のデスクワークやスマートフォン、ゲームの操作によって手首に過度な負担がかかることが増えており、手根管症候群を引き起こすことがあります。

手根管症候群は、手首にある「手根管」と呼ばれる狭いトンネル内で、正中神経が圧迫されて引き起こされる病気です。具体的にはしびれや痛み、むくみ、指に力が入らなくなるなどの症状が現れます。特に、手首を不自然な位置に保ったり、長時間同じ動作を繰り返したりすることで、手根管内の圧力が増し、神経が圧迫されやすくなります。片手だけに起こると思われがちですが、原因によっては左右同時に起こり、両手に症状が出る人も少なくありません。放置すると症状が悪化し、日常生活に支障をきたします。また、手根管症候群は女性に多いことでも知られています。女性ホルモンの変化により、妊娠中や更年期に症状が出る人もいます。

予防法として、まず大切なのは作業中の姿勢です。 パソコンを使用する際は、キーボードやマウスの位置を適切に調整し、手首が自然な位置で保たれるように心がけましょう。さらに、手首に負担をかけないように手首を支えるクッションを使うことも効果的です。また、1時間に10分程度の休憩を取ることが推奨されます。この時手首を軽くストレッチすることで、血流が改善され、症状の予防につながります。

手根管症候群は、現代社会において多くの人々にとって身近な問題となっています。症状が進行すると細かな作業ができなくなる、手術が必要になることもあります。長時間のパソコン作業やスマートフォン操作が原因となりやすいですが、適切な姿勢や休憩を意識的に取ることで、予防が可能です。早期に症状に気付き、適切な対策をして、手首の健康を守り快適な生活を送りましょう。


著者紹介

島田栄治医師/Dr. Eiji Shimada

島田栄治医師/Dr. Eiji Shimada

Oriental Wellcare Group Founder

放射線科専門医。独立系として国内最大規模の遠隔読影サービス会社を経営し、日本全国250以上の病院から月間1万件を超える読影を受注。また、日本における在宅医療のパイオニアとして、国内最大級の在宅医療特化型医療法人を設立・運営した経歴を持つ。

2014年11月に Oriental Wellcare Group を創業。現在はフィリピン、マレーシア、アメリカの3ヶ国で医療機関を幅広く展開。フィリピンをはじめ、海外で暮らす日本人が安心して高度な医療を受けられる環境づくりに尽力している。