医療コラム

痛風!それは突然に・・・

16.08.2026

突然起こる痛風発作、みなさんは経験したことがありますか?

30代以上の男性がなりやすく、足の関節が腫れ、歩けないほどの激痛が続くこともあります。多くの場合は足の親指の付け根、その他にも足の甲、足首や膝関節に起こることもあります。痛風発作は一時的で、痛みは徐々に治まりますが、生活習慣に気を配らず、治療も受けずにいると繰り返し起こり、やがて慢性化していきます。

繰り返し痛風発作が起こると関節が変形してしまったり、高血圧や糖尿病などの合併症を併発しやすくなったりすることもわかっています。

痛風が起こるのは、普段から体内の尿酸値が高い状態であることが原因です。過剰となった尿酸が関節に溜まって結晶化し、それに免疫細胞が反応して激しい炎症(発作)を起こします。尿酸値が高くなる原因は、食べ過ぎや飲酒、ストレス、肥満などで、特に「プリン体」という物質が尿酸値を上昇させることが知られています。

プリン体は、赤身の肉、レバー、魚の干物、魚の白子や肝、ビールなどに多く含まれています。美味しい食べ物や贅沢な食事に多く含まれているため、かつては「贅沢病」とも言われていました。

これらの食品を多く摂ったときに痛風発作は起こりやすいですが、そもそも痛風は急に発症するのではなく、普段から体内の尿酸値が高い状態が続いていることで引き起こされます。そのため、健康診断で尿酸値が高いことを指摘されたり、以前に痛風を経験したことがある人は、普段から生活習慣に気を付ける必要があります。また、よく暴飲暴食をしてしまう方や、家族に高尿酸血症の人がいる場合も注意が必要です。

尿酸値をコントロールするためには、食べ過ぎ飲み過ぎに気を付け、プリン体の多い食品を控えることが大切です。また、運動をする場合は、尿酸値を上げてしまう激しい筋トレなどの無酸素運動は避け、ウォーキングなどの「軽い有酸素運動」を日頃から無理のない範囲で続けていきましょう。


著者紹介

島田栄治医師/Dr. Eiji Shimada

島田栄治医師/Dr. Eiji Shimada

Oriental Wellcare Group Founder

放射線科専門医。独立系として国内最大規模の遠隔読影サービス会社を経営し、日本全国250以上の病院から月間1万件を超える読影を受注。また、日本における在宅医療のパイオニアとして、国内最大級の在宅医療特化型医療法人を設立・運営した経歴を持つ。

2014年11月に Oriental Wellcare Group を創業。現在はフィリピン、マレーシア、アメリカの3ヶ国で医療機関を幅広く展開。フィリピンをはじめ、海外で暮らす日本人が安心して高度な医療を受けられる環境づくりに尽力している。