医療コラム

海外での急な発疹

06.09.2026

海外旅行や海外生活をしていると、「急に肌に発疹が出てしまった!」と焦った経験はありませんか?肌は体の中でも外部環境の影響を受けやすい臓器です。日本とは気候や食べ物、環境が異なるため、思わぬ原因で肌トラブルが起こることも珍しくありません。今回は、海外で起こりやすい発疹の原因や対策をご紹介します。

まず気を付けたいのが、暑さや湿気による肌トラブル。特に、フィリピンを含む東南アジアなどの高温多湿な地域では、汗や蒸れが原因で赤いブツブツができることがあります。通気性の良い服を選び、汗をかいたら早めに拭き取るなど、肌を清潔に保つことが予防につながります。

次に注意したいのが、虫刺されです。海外には日本ではあまり見られない種類の蚊や虫もいます。自然の多い場所へ出かける際は、長袖・長ズボンを着用し、虫よけ剤を活用すると安心です。発疹が出たら、患部を清潔にして冷やします。息苦しさや顔・唇の腫れなどの症状がある場合は、すぐに医療機関を受診してください。また、ただの虫刺されと思っていた発疹が、熱帯地域でよく見られる感染症などが原因だったということもあります。発熱を伴う発疹や全身症状がある場合も早めに医療機関を受診しましょう。

水にも注意が必要です。海外では水道水に含まれるミネラル成分や消毒方法が日本と異なることがあります。そのため、洗顔やシャワーの後に肌が乾燥したり、かゆみや発疹が出たりする人もいます。予防としては、保湿が効果的です。刺激の少ない石けんやボディーソープを選ぶことも肌への負担を軽減するポイントです。

食べ物にも気を配りましょう。初めて口にする食材や調味料が原因で、アレルギー反応が起こることがあります。特にエビやナッツなどは重い症状につながる場合もあるため、食品表示を確認したり、お店で使用している食材を尋ねたりすると安心です。

海外での肌トラブルを完全に防ぐことは難しいですが、原因を知っておくだけでも慌てずに対応できます。出発前には滞在先周辺の医療機関も調べておくと、万が一のときにも安心です。


著者紹介

島田栄治医師/Dr. Eiji Shimada

島田栄治医師/Dr. Eiji Shimada

Oriental Wellcare Group Founder

放射線科専門医。独立系として国内最大規模の遠隔読影サービス会社を経営し、日本全国250以上の病院から月間1万件を超える読影を受注。また、日本における在宅医療のパイオニアとして、国内最大級の在宅医療特化型医療法人を設立・運営した経歴を持つ。

2014年11月に Oriental Wellcare Group を創業。現在はフィリピン、マレーシア、アメリカの3ヶ国で医療機関を幅広く展開。フィリピンをはじめ、海外で暮らす日本人が安心して高度な医療を受けられる環境づくりに尽力している。