医療コラム

鼻水の正体は・・・

19.07.2026

鼻水の正体は

風邪を引いたり、アレルギーで止まらなくなる鼻水。頻繁に鼻をかまなければならなかったり、息苦しかったり、本当に厄介ですよね。なぜ鼻水は出るのか、またその働きは何のためなのでしょうか。

鼻水の正体は、鼻の粘膜からの分泌液と血管からの漏出液で、実は健康なときも鼻水は1日に1L近く作られています。

鼻はにおいをかぐことの他、肺に送るための空気を取り込む役割も持っています。空気中のホコリやチリを取り除いたり、空気を加湿するフィルターのような機能があります。通常鼻水は空気を加湿したり、汚れなどを絡めとるのに使われ、自然に蒸発しますが、風邪を引いたときは、鼻の粘膜についたウイルスや細菌などが肺に入らないように、異物を洗い流そうと大量の鼻水が分泌されます。

同時に異物を外に排出しようとする働きで起こるのがくしゃみです。異物が侵入するのを防ぐために鼻粘膜が腫れることで鼻づまりが起こり、これらは体にとって異物であるものを排出しようとする体の自然な反応なのです。風邪の治りかけに鼻水が黄色くなったりネバネバになるのは、ウイルスや細菌と戦った白血球や免疫細胞が鼻水に含まれるからです。鼻の症状は苦痛ですが、体を守るための防御反応だと思うと、体の仕組みはすごいですよね。

花粉症や鼻炎は、花粉やハウスダスト、ダニ、大気汚染などをを体が異物と判断してしまうため、鼻水などのアレルギー反応が引き起こされます。アレルギーが原因の場合は、アレルゲンの物質を避けるのが一番ですが、多くのアレルゲンを排除するのは難しい場合もあります。体の防御反応とはいえ、何度もくしゃみが出たり、鼻水や鼻づまりがひどいと、苦しくて睡眠も妨げられるため、症状がつらい時は、無理せずお薬を使って対処しましょうね。


著者紹介

島田栄治医師/Dr. Eiji Shimada

島田栄治医師/Dr. Eiji Shimada

Oriental Wellcare Group Founder

放射線科専門医。独立系として国内最大規模の遠隔読影サービス会社を経営し、日本全国250以上の病院から月間1万件を超える読影を受注。また、日本における在宅医療のパイオニアとして、国内最大級の在宅医療特化型医療法人を設立・運営した経歴を持つ。

2014年11月に Oriental Wellcare Group を創業。現在はフィリピン、マレーシア、アメリカの3ヶ国で医療機関を幅広く展開。フィリピンをはじめ、海外で暮らす日本人が安心して高度な医療を受けられる環境づくりに尽力している。